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2020.07.27

トヨタモビリティパーツ株式会社、トヨタ以外の自動車メーカーとの共同物流を開始

 トヨタモビリティパーツ株式会社(以下、TMP)は、補修用部品の供給において、自動車メーカーの垣根を超えて、共同物流の検討を開始いたします。

 物流を取り巻く環境は、トラックドライバー不足に代表される慢性的な物流従事者の不足、CO2をはじめとする環境保全への対応等、その課題は一層深刻なものになっています。

 一方で、全国で自動車をご愛用いただいているお客様へより良いアフターサービスを提供し続けるためには、安定した補修用部品の供給が不可欠であり、自動車メーカー各社においても安定供給に必要な物流ネットワークの維持は大きな課題となっています。

 このような状況下、物流ネットワークを維持し、安定供給を堅持していくためには、補修用部品の物流ネットワークのより一層の効率化が必要と判断し、複数の自動車メーカーと補修用部品の共同物流を進めていくことで合意いたしました。

 

【共同物流の内容】

 

①トヨタ以外の他の自動車メーカーの販売会社から委託を受けたTMPが、各地の倉庫を活用し、部品の保管、入出荷作業および配送を請け負います

②TMPだけではなく、他社の配送ドライバーや部品倉庫等、既存のリソーセスやアセットも組み合わせることで、共同物流の効果を最大化できるような物流ネットワークの構築や共同配送を実現。それにより重複している配送先件数の削減に取り組みます

③将来的には自動車メーカー間で相互に供給しているOEM車両の修理用部品について、各自動車メーカーから各地のTMP倉庫へ直接配送できるような体制を作り、自動車メーカーから販売店までスルーでの物流効率化に取り組みます

 

 まずはダイハツ工業株式会社(以下ダイハツ)、株式会社SUBARU(以下、SUBARU)と協議し、ニーズが一致したエリアで取り組みを開始いたします。運用や効果の検証を行いながら、取り組みエリアを拡大、最終的には全国での共同物流の実現を目指して参ります。

 

 また、既存の枠組みを越えた自動車補修部品の物流体制を構築し、トヨタと資本提携している自動車メーカーのみならず、他の自動車メーカーとも共同物流に取り組めるオープンな物流のプラットフォームづくりを目指すことで、全国のお車を愛用いただいている皆様への供給を安定的に維持できるようチャレンジして参ります。

 

 この取り組みは、自動車メーカーがオールジャパンでより良い物流のあり方を模索し、実現していくための確かな一歩となる取り組みとして、今回の共同物流パートナーであるダイハツ、SUBARU、およびトヨタ自動車からも、今後の展開に向けた後押しをいただいております。


 なお、共同物流は、
・SUBARU販売会社とは三重県内で6月から、愛知県内では7月からトライ開始しています。
・ダイハツ販売会社とは広島県内で8月から、岐阜県内では10月からトライ開始します。